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engineering KIYONAGA

カワサキZ系 アウトプットシャフト支持部 クランクケース修正

前回の記事と被っているようなタイトルですが、今回の破損箇所はけっこう稀な部分でした

前回ご紹介したようにクランクシャフト支持のあの部分はハイパワーチューンドエンジンでは割れたりしている例をよく見るのですが、今回のエンジンはミッションのアウトプットシャフトの支持部分、しかも奥側というなんとも不可解な箇所に
クラックを発見しました。。
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完全に一周しちゃってそうな勢いです・・・・
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眺めていても始まらないので、とにかく補強溶接をすることにします

先ずはリューターを使ってクラック部分を大胆かつ繊細に削り込みます
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そして補強熔接
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溶接棒の材質などしっかり適正を持ったものを使用するのはもちろんのこと、
もともと肉厚も少なめの薄い部分ですので、しっかり補強効果が出るように肉盛りしていきます
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向こう側もバッチリできました♪


そして、これを前回の記事同様に水平/垂直をきちんと出してフライス盤にクランプして切削開始!
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ある程度までフライスで加工できたら、きっちり摺り合わせしていきます
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溶接部分が盛り上がってしまっていてはいけません
どちらかと言うと当然、当たり面より低くないと密着度が得られないからです
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入念な仕上げをして完了!!
IMG_0609.jpg


このような場合、クランクケース交換が本当は望ましいのでしょうけれども、Z系に限らずレアで高価なマシンの場合、なかなかそういうわけにも行かないのが現実ですので、今回はこのようにして対処いたしました。



実は、このエンジン、先日のゴールデンウィークを利用して遠方より九州にツーリングに来られていた方のマシンのものなんです。。
オーナー様ご自身で組まれたエンジンとのことだったのですが、エンジン組み立ての際の重要な…いわゆる”落とし穴”的な要因によるものかと推測される今回のエンジンブロー。。

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まぁ、結果的に腰下まで開けることになってしまったのですから重篤な症状であることに間違いはないのですが、かろうじてピストンは再利用できそうです
バルブはピストンにヒットしていて曲がりもありましたので交換となります

オイルパンを外すと、カオスでした。。
DSC_0142_1.jpg

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…けど、本当にこれで済んでよかったと思いたい!
高速走行中とかに砕け散った内部パーツの欠片が、最悪な場合クランクをロックさせるような事態になっていたりしたら…ゾッとしますヽ(;´Д`)ノ
とにかく、事故がなくてよかった。。

『無事是名人』これぞツーリングの鉄則です!!

そろそろ梅雨が近づいて来ちゃいそうですので、今まだこの天気が良いうちに、なるべく早くオーナー様のもとへ返せられるように頑張りまーす!!




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  1. 2015/05/15(金) 22:21:46|
  2. 内燃機加工
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