Z1系のフレームの泣き所である箇所=ネック下、ヘッドパイプから伸びるダウンチューブと補強プレートの付いている部分
フレームを構成するパイプ自体の肉厚も薄く、クラックや割れが多いところなのですが…
そもそもZ系のフレーム補強というのはこの部分を対策することから始まってきたのではなかったでしょうか
ぐるりと一周クラックが回り、断裂していました

修正は、破断した断面をただ溶接して合わせるだけではなく、補強を仕込んだ上で繋いで強度を待たせるようにしています

今回は補強プレートも大胆にカットしての作業でしたのでそこもしっかりと成形していきます
ちなみに、今回のようなケースの修正にはある貴重なデータを参考にしております
それは、十数年前…いや、数十年前にいただいたYAMAHA YZ250(OWモトクロッサー)のフレーム改良データなのです!
フレーム切断後にエンジン搭載位置を云々・・・・重要なノウハウが詰まっているのですが、それが今になってZのフレーム修正に役立っております!!
それはともかく、何が大変かって、パウダーコートがなされていたのでそれを剥離するのが厄介でした(^-^;
続いては、同じくZ系エンジンのクランクケースにあるチェンジドラムのポジショニングボルトの取り付け部分の修正です

毛細血管のように細かなオイルラインなどがあるわけではないので作業自体は難しくはないのですが、熱歪みをしないように素早く溶接肉盛りして大まかにベースを作ったらその後はフライス盤で芯出しして面の仕上げです

最終的に仕上げをして完成


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- 2016/04/13(水) 14:25:50|
- 日記
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