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ENGINEERIG KIYONAGA

MV AGUSTA F4 エンジンオーバーホール

以前にFacebookページで少しだけ触れておいたMVアグスタのF4のエンジンです。

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この車両、冷却水が少ない状態でけっこうな走行をしてしまい、画像でも分かるように#4シリンダー側ははっきりと変色してしまっています。
クーラントを足してテスト運転してみると、クーラントは減っていくのにエンジンオイル量に変化は無いようでしたので
どうやら…というか、やはり熱歪みで変形してしまったシリンダー/ヘッド間で燃焼室に混入して蒸発してしまっている様子。。


Z系なら目をつぶっていても組めてしまいそうな弊社社長ですが(笑)、さすがに国産旧車とは勝手が違いますので今回は時間をかけて各部をチェック、吟味しながらバラシていきましたよ。



それで、かかった時間とバタバタとしていた密度とは真逆に、またしても画像をことごとく撮り忘れておりまして、、、

撮っていたのがコレです。
IMG_1700.jpg

こちら、ヘッド下面ですね。
面研を行いますので、青ニスを塗布してあります。

これを一度…というか、何回かに分けてちょっとずつちょっとずつ面研を進めていったのが
こちら

IMG_1701.jpg

えぇぇ~!?
今何ミリいったっけ!?と、記録用紙を二度見三度見するくらいの加工量です。。

バルブシートのキワまでギリギリのところまで行ってようやく完了でした。
メッキシリンダーのほうも平面研磨機にて面研を行ってもらいまして、ようやく組めると安心したのもつかの間。。



組み立て工程に入っても、スキッシュエリアの確認やバルタイ調整のためのカムスプロケットの取り付け長孔加工など最後まで難儀しました(^_^;)


それで、いつもと違う感じのエンジン搭載作業を経て、ようやく美しいF4のカタチに戻ってところで、
これまた昔からの弊社のお客様から見れば「うわ、似合わないことやってるw」と言われてしまいそうな診断機を接続しての最終チェックです♪
IMG_1798.jpg

このあと、ドキドキしながら数回の試乗をしてみましたが、冷却水の量/温度、ファンの動作など問題ありませんでした!!


最終段階で目に飛び込んできた、ものすごい安心感を与えてくれた画面ですwww
IMG_1799.jpg


今回は通常の国内在庫部品だけでなく、本国BOとなっているパーツなどもあったため、オーナー様へは車両お預かりから随分とお待たせしてしまいましたが先日に無事に納車いたしました。

梅雨明けだし、このシーズンに間に合って良かった~ε-(´∀`*)ホッ



大がかりな作業がたまっており、内燃機加工、リアサスオーバーホールともに納期ちょっといただく感じになっております。
お急ぎの場合などは事前に電話にてご連絡くださいますようお願い申し上げますm(__)m






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  1. 2017/07/05(水) 17:44:05|
  2. 内燃機加工

プロフィール

ENGINEERING KIYONAGA

Author:ENGINEERING KIYONAGA
カワサキ空冷Z系を中心にオートバイのボーリング、バルブ回り整備をはじめとする内燃機加工や、サスペンションオーバーホールを行っております。車検、カスタム、メンテナンスのご相談お待ちしております。

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