Z系のクランクケースの泣き所というか、#3と#4の間のクランクベアリングの位置決めノックピンの入る部分の破損です。
転倒によるダメージだけでなく、ハイパワーなカスタムではここの破損がよくあることではあるのですが、さすがにもう40年くらい経過しているわけですからSTDとかワンオーバーくらいのピストンで組まれているエンジンであってとしても蓄積されたダメーからの破損も増えてきているようです。
熔接~肉盛りを済ませてフライス盤にセットします。

慎重に加工を進めます。

切削箇所周辺の青ニスは目安で、これを引っ掻くほど加工するわけにはいきません。
整形まで、一通りの作業が完了しました♪

ラインボーリングで加工された部分を追加工でゼロ公差になんてすることはできません。

ですので、加工個所のみを1/1000台で極々僅かに低くしてあります。
光明丹でベアリングの当たりを見るとこういうイメージです。
最後にピンを打ち込んで完了!!
Z系のクランクシャフトのスラスト方向の位置決めはこのピンのみによって固定されているので、これの位置も当然ながら狂いなくピンポイントで修正してやらないといけないんです。

鹿児島は先日に桜の開花宣言、そして来週には満開…
いよいよ今年も本格的にバイクシーズンが始まりますね!!
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- 2018/03/21(水) 21:53:44|
- 内燃機加工
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