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カシメ型ダンパーオーバーホール BMW

この度、以前からの課題の一つであったカシメ型のサスペンションダンパーのオーバーホールがついに可能になりました!!

BMWの各車種に採用されていることから前々からリクエストの多いタイプだったのですが各種業務に追われる中でなかなかじっくりと検証することが出来ず先送りにしてきたのですが、今年に入ってお受けしたBMWのR1150GSの前後サスのオーバーホール依頼、現品が届いてみるとフロントサスがそのカシメタイプのダンパーだったのです。。

せっかく遠方から送ってくださったのに「これは今のところオーバーホールできないです」とお断りするのもどうかと思ったり、ずっと構想していた方法にトライするチャンスだとも思ったのでご依頼主様に連絡をとり、長期のお預かり期間を許可していただいたことで着手に踏み切りました。


カシメタイプというのはダンパーシリンダー本体がキャップでフタがしてあるのではなく本体の筒部分をぐるりと折り返してあるものです。
同じようなものでも様々で、ダンパーシリンダー本体に肉厚があれば内径もしくは外径にネジを切って、そこに蓋となるパーツを製作してフタとしたり、製作したキャップ部分を熔接するなどしてオーバーホールしてきたこともありましたが、BMWやHONDA等に採用されているSHOWA製のもので肉厚の薄いものについてはその方法が取りづらく、お断りしていました。。


今回どうやったかというと、今までキャップを製作することにとらわれすぎていたということで逆転の発想で、もうキャップは作らないでもう一度本体の筒を利用して再度カシメてやるという方法を確立しました!
…といってもカシメ工程自体はそんなに難しいことではありませんでした。
内部のオイルシールホルダーの構成を検証し、再カシメを実現できたことで新品サスに交換するとかよりずっと安価にサス本来の性能を取り戻せるようになりました!



構成自体は単純なものです。
PIC_20180421_170819.jpg


左がオリジナル、右がカシメを切り取ばしたところで、中央が再カシメの試作
PIC_20180326_162132.jpg


ダンパー内のピストンロッドには、CBX系エア加圧タイプサスでも見受けられる樹脂パーツの劣化粉砕が始まっていましたのでこれも対策パーツに交換しました。
これが粉々に粉砕されオリフィス(ピストンのオイル通路)を塞いでしまうことでサスが沈んだまま伸びてこないなどといった重篤な不具合が起こります。
PIC_20180421_170840.jpg


これが今回のBMW用サスの最終状態
PIC_20180427_094242.jpg
もとのダンパーシリンダーをそのまま使用するので何回もオーバーホール可能というわけではないです…よくて3回くらいでしょうか。。
それでも、新品買い替えよりはずっと安くつくのでアリな選択肢かと思います!


今回ようやく検証止まりだった案件を実行、確立できたのも長期のお預かりを許可してくださった寛大なオーナー様のおかげです。
それだけでもありがたいことなのに、装着して実際に走行されたインプレッションをご報告いただいたり、なんとまさかの贈り物まで頂戴してしまいました。。(^^;)
PIC_20180507_144526.jpg

メールで頂戴したインプレッションではスタンドを跳ねた際の挙動から、ギャップの通過時やコーナーリングなど様々な状況での走行フィーリングに大変満足していただけたとあり、嬉しく思うと同時に自信と、これからのやる気につながりました!!


春の気候の良い時期が過ぎると夏が来る前に梅雨の時期が来ますが、『雨も多いし梅雨の間に前後サスのリフレッシュでもするか!』とお思いの方、どうぞよろしくお願いいたします。m(__)m
  1. 2018/05/09(水) 23:06:01|
  2. O/H

キャリパーサポート ワンオフ製作

いつも懇意にしていただいている鹿児島のZ2オヤジさんことバイクショップウイナー様からのご依頼でフロントブレーキのキャリパーサポートを製作いたしました♪


ZXR系のフォークにブレンボの4padタイプをフィッティング
IMG_2235.jpg


弊社のキャリパーサポートは無骨と思われるか、シンプルで端正な…と思われるか見る人によって違うと思います(^^;)
IMG_2237.jpg

特に弊社ではこういったカスタムパーツをストックしているわけでなく、その都度車体に合わせて文字通りのワンオフ製作をしていますので、タイミング次第ですが少しばかり納期がかかってしまうのですが、重要なメリットとしてよくあるシムによるセンター出し等といった調整は不要です!




これはちょっと前になりますが、社長が陣取っている作業台の模様です。
IMG_2227.jpg
新規ライナー制作からのライナー交換&ボーリングをはじめ、ハーレーのクランクオーバーホール等で大騒ぎになってました(^^;

このところバタバタでブログばかりかインスタグラムのほうもアップできてないので、撮ってある画像でなるべく日々の作業等を紹介していきたいと思って(は)おります。。。
  1. 2018/04/02(月) 18:50:09|
  2. カスタム

Z系クランクケース ベアリング支持部の修正

Z系のクランクケースの泣き所というか、#3と#4の間のクランクベアリングの位置決めノックピンの入る部分の破損です。

転倒によるダメージだけでなく、ハイパワーなカスタムではここの破損がよくあることではあるのですが、さすがにもう40年くらい経過しているわけですからSTDとかワンオーバーくらいのピストンで組まれているエンジンであってとしても蓄積されたダメーからの破損も増えてきているようです。


熔接~肉盛りを済ませてフライス盤にセットします。
IMG_2176.jpg

慎重に加工を進めます。
IMG_2181.jpg
切削箇所周辺の青ニスは目安で、これを引っ掻くほど加工するわけにはいきません。

整形まで、一通りの作業が完了しました♪
IMG_2185.jpg

ラインボーリングで加工された部分を追加工でゼロ公差になんてすることはできません。
IMG_2183.jpg
ですので、加工個所のみを1/1000台で極々僅かに低くしてあります。
光明丹でベアリングの当たりを見るとこういうイメージです。

最後にピンを打ち込んで完了!!
Z系のクランクシャフトのスラスト方向の位置決めはこのピンのみによって固定されているので、これの位置も当然ながら狂いなくピンポイントで修正してやらないといけないんです。
IMG_2185.jpg

鹿児島は先日に桜の開花宣言、そして来週には満開…
いよいよ今年も本格的にバイクシーズンが始まりますね!!
  1. 2018/03/21(水) 21:53:44|
  2. 内燃機加工

Z1シリンダーヘッド バルブガイド交換

長い年月が経過して酷使されたエンジンの整備において、タペット調整とかの軽整備より一つ上の段階というか、腰上オーバーホールの際としては定番の作業であるバルブガイドの打ち替え…だったのですが。。

すべてのガイドを抜き取ったところです。
IMG_2191.jpg

バルブガイド本体にシール溝加工をしてリーク防止をするとかいうそんなことではなくて、
座布団にまでビッチリとシール材が塗りたくられていましたΣ(・ω・ノ)ノ!
IMG_2190.jpg
裏も表もまんべんなく念入りに…(汗



IMG_2187.jpg



IMG_2193.jpg



そして出てきたのがこの状態。。
IMG_2192.jpg
無理やりに変な方法でガイドを抜き取ったのか、大きな欠けが…他の箇所にもガイド下穴内径の荒れなどもありました。
言わずもがなこんなのは修理でもなんでもなくて、その場しのぎにさえもならないことが分からないのかなぁ。。

液体パッキンでリークが解消され万事上手くいくなら内燃機屋さんは要らないですよ(-_-;)

下穴内径、スプリングシート座面ともキッチリ修正して適正なバルブガイドを当たり前に当たり前の方法で打ち替え、作業完了しました♪
  1. 2018/03/07(水) 18:45:22|
  2. O/H

Z1シリンダーヘッド タコメーターギア取り出しボス部 修正

最近はこの南国鹿児島でも雪が降るような感じで全国的にも凄い寒いみたいですね!

ニュースでみると大雪の影響で様々な災害や事故が起こっているようで早く暖かくならないかなぁと思っているところに、結構震えのきそうなレベルの”Z1シリンダーヘッド”が入庫してきました。

定番修理といえばまぁ定番なのですが…
タコメーターギア取り出し用のボス部分の割れ欠け修正です。
IMG_2144.jpg
破片二欠片があるように、久々に見る重症なレベルの損傷具合です。。


とりあえず覗き込んで見上げてみたり、
IMG_2142.jpg


赤いマーキングの箇所は、これがなかなかに厄介なのですが、蜘蛛の巣状にクラックが走っていてキチンと修正箇所を見極めて作業しないとリークチェックで”あ!まだ漏れてくる。。”という面倒なことになります。
IMG_2139.jpg


ヘッドカバーの乗っかる合わせ面までクラックが届いていました。
IMG_2140.jpg


見ていても直らないので、モリモリ熔接していきますが、タペット、リフターホールが在ったりしますので熱歪みが生じないように慎重に、かつ丁寧に熔接肉盛りしていきます。
IMG_2150.jpg
ある程度の肉盛りが終わったらざっくりと整形して、、、


レッドチェックです。
IMG_2152.jpg
これで予期せぬ個所からリークが在ったりすると、正直凹みます(-_-;)
だけど今回はスムーズに修正進められたので良かったです。

レッドチェックでリーク無しが確認できたので外観を整形して完了でした♪
(ホッとしたので写真撮るの忘れてました。。)


てゆーか、ここ、けっこう皆さん壊しちゃうとこなのでご注意くださいませm(__)m
  1. 2018/02/13(火) 22:32:27|
  2. 内燃機加工
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